小豆の煮汁でつくるバターロール

今回は「あずき水」とも呼ばれる小豆の煮汁を生地に使う、バターロールをご紹介します。

小豆の独特の渋み等は残りにくいので、身体に嬉しい栄養素をおいしく摂取することができます。

小豆の煮汁について

捨ててしまいがちな小豆のゆで汁は、実はとっても栄養豊富。
小豆に含まれるカリウムやビタミン B1、ポリフェノールは水溶性のため、その成分の多くが水に溶け出します。そのため、煮汁には栄養分がたっぷり含まれているのです。

小豆は一度茹でこぼして、新しいお湯で煮るのが一般的ですが、このレシピでは、渋切りした煮汁でも、渋切りしていない煮汁でもどちらでも構いません。
むしろ、渋切りせず、アクを取る程度でそのまま煮る方が栄養分は摂取できます。

小豆の煮汁を使ったほかのレシピはこちら

材料

右列カッコ内はベーカーズパーセント:粉の総重量を100%とした材料の配合率

強力粉150g(75.0%)
全粒粉(なければ強力粉でも可)50g(25.0%)
砂糖25g(12.5%)
3g(1.5%)
全卵20g(10.0%)
小豆の煮汁80g(40.0%)
牛乳60g(30.0%)
無塩バター27g(13.5%)
インスタントドライイースト3g(1.5%)
180度で予熱したオーブンで170度9~14分焼成

※溶き卵の残りはツヤ出しにしようするため、二次発酵まで冷蔵庫に入れておきましょう。

作り方

下準備
▼バターと卵は室温に戻しておく。
▼2次発酵中にタイミングを見計らって220度に予熱しておく。


1.すべての材料をパンケースに入れホームベーカリーで表面がツルンとするまでよく捏ねる。そのままHBで生地が2倍ほどになるまで1次発酵を行う。(自然発酵の場合、乾燥しないように濡れフキンをかける)

ポイント●小豆の煮汁は底のドロドロした部分を優先して使いましょう。煮崩れした小豆の素材を使うことで、小豆の風味が増します。
●このドロドロがかなり濃厚だと、全体の水分量が足りなくなることもあります。生地を触ってみて硬そうならティースプーン1杯~様子を見て追加してみてください。

2.生地を8分割する。きれいな面を軽く伸ばして、台に向かって寄せていき丸める。シワを1点で集めるようにしてつまみ、とじ目を底にして霧吹きか濡れ布巾をかけて15分ベンチタイムをとる。


4.適宜打ち粉を使い、めん棒で、縦およそ23センチのしずく型に伸ばす。手前から一周巻いたら、境目を指で軽く押し付け芯をつくる。そこからはクルクルと力を抜いて巻き、巻き終わりを指でつまんで閉じる。


5.とじ目を下にして天板に並べ、霧吹きか濡れ布巾をして1.5倍ほど大きくなるまで2次発酵をとる。


6.残しておいた溶き卵をハケで全体にやさしく塗りツヤ出しをする。180度に予熱したオーブンにいれ、170度で12分~全体がキツネ色になるまで焼成。途中、表面が焦げそうになったらアルミホイルをかぶせる。焼きあがったら、網の上で冷ます。

ポイントオーブン機種によっては焼きムラができるので、途中で天板の向きを素早く反転させて入れ替えましょう。

できあがり

一般的なロールパンとは少し違う、体にやさしい成分が入ったロールパン。生地にはほんのりと小豆のやさしい色が出ています。焼きたては全粒粉の香ばしさと煮汁の豊かな風味を楽しむことができます。

小豆の味自体は残らないので、ジャムやサンドなどのアレンジもおすすめです。

クラムはもちろんフワフワですが、皮も170度で焼成しているので薄く、柔らかい食感です。

成型時、しずく型の横幅を短くすれば、丸いコロンとしたフォルムにすることができます。何度か作ってみて自分の好きな形を探してみましょう。

使用した材料

強力粉

ニップン 強力小麦粉イーグル

全粒粉

日清 全粒粉パン用 チャック付

砂糖

大東製糖 からだにやさしいお砂糖 750g 低GI(amazonでは販売していなかったため、楽天に飛びます)

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