そば粉がたっぷり入った、外カリっ、中もちもち食感のパンです。
目が詰まりがちな発酵しにくいそば粉は、じっくりと一晩冷蔵庫で熟成させることで、発酵力を育てます。
そば粉は、タンパク質、ビタミンB群、食物繊維など栄養が豊富。また抗酸化作用のあるポリフェノールの一種、ルチンも含まれています。このルチンは水溶性のため、通常、そばを茹でる際に湯の中に溶け出してしまいますが、今回はパンに利用することで、無駄なく栄養分を摂取することができます。
材料
右列カッコ内はベーカーズパーセント:粉の総重量を100%とした材料の配合率
強力粉 | 220g | (55.0%) |
そば粉 | 180g | (45.0%) |
砂糖 | 28g | (7.0%) |
塩 | 5g | (1.2%) |
米油 | 20g | (5.0%) |
水 | 260g | (65.0%) |
インスタントドライイースト | 4.5g | (1.1%) |
焼き型
今回は1.5斤用の焼き型を使用しています。なければパウンド型2個でも可能です。張りの出ない生地感ですので、型なしでの焼成はかなり横に広がる形となります。
作り方
下準備
▼型に米油を薄く塗っておく。(サラダ油やバターでも可)
▼2次発酵中にタイミングを見計らって天板ごと220度に予熱しておく。
1.すべての材料をホームべーカリーのパンケースに入れ、表面が滑らかになるまでよく捏ねる。
2.パンケースをとり出してラップをかけ、輪ゴムでしっかりと閉める。冷蔵庫(野菜室)に入れ、一晩おく(8h以上)
3.生地が2倍ほどになっていなければ、一度ラップを外してかけ直し、常温で2倍になるまで待つ。
4.打ち粉をしながら生地を2分割してそれぞれ丸める。型に入れてラップをし、型の8割ほどになるまで2次発酵をとる。
5.発酵後、明らかに膨らみすぎた大きな気泡はようじで小さく穴をあけガスを出しておく。フタをして220度で予熱したオーブンで、210度で20分焼いたのち、180度に温度を下げて10分前後焼成。
そば粉パンは膨らみが弱いため、20分焼いただけでもかなり火が通っている状態です。残りの焼成は型のサイズやオーブンの機種により焼成時間は異なります。様子を見て調整してください。
途中、表面が焦げそうになったらアルミホイルをかぶせる。焼きあがったら、すぐに型ごと台に落としてショックを与え、型から抜いて網の上で冷ます。
●焼きたてのパンの中には蒸気がたっぷり。それが皮に吸収されると皮が柔らかくなり腰折れを起こします。衝撃を与えるとパンの内部にたまった蒸気を早く逃すことができるため、焼き型を台に打ち付けて防止しましょう。厚めのタオルを台に敷くと傷防止になります。
できあがり
強いそば粉の香りが漂い、普段の白パンとは違った豊かな風味が楽しめます。
クラストはやや硬めの、噛み応えがある焼き具合。
クラムはしっかりと気泡が入り、もちもちと食べやすい食感です。
使用した焼き型
使用した材料
強力粉
そば粉
私は直売所で地元のものを購入していますが、有機栽培されているそば粉でしたらこちらがおすすめです。チャック付きです。
北海道産 粗挽き有機そば粉
石臼で挽いたそば粉は基本的に全粒粉のそば粉になります。
挽き方はお好みのものを選びましょう。
更科だと白っぽく、挽きぐるみ(二番粉)や藪(三番粉)だと黒っぽくなります。
砂糖
大東製糖 からだにやさしいお砂糖 750g 低GI(amazonでは販売していなかったため、楽天に飛びます)
塩
こだわりたいならゲランドの塩!
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