
↑見事に油染みしてしまったマフィンカップ、、。せっかくの可愛い柄が台無しです。
せっかく美味しいマフィンを作ったのに、焼き上がったらカップが油でベタベタ、生地がくっついてボロボロ……なんて経験はありませんか?
マフィンカップは100円ショップから専門店まで、可愛いデザインのものがたくさんあります。でも、なんとなくデザインや大きさだけで選ぶと、思わぬ失敗を招くことがあるのです。
「油染みでデザインがぼやける」「生地が紙にくっついて剥がれない」こうした悩みは、素材の特徴を知り、用途に合わせて正しく選ぶことですべて解決できます!

マフィンカップを素材別に徹底解説!あなたにぴったりの「相棒」を見つけて、ストレスフリーなお菓子作りを楽しみましょう!
【結論】一目でわかる!マフィンカップ素材別比較・おすすめ表
まずは、この記事の結論。主要な素材の特徴と、どんな人におすすめかを一覧表にまとめました。時間がない方はここだけチェック!
| 素材 | 自立 (型不要) |
耐油性 (油染み) |
剥離性 (くっつき) |
こんな人におすすめ! |
|---|---|---|---|---|
| 紙製(クラフト) | ○ (物による) |
△ | △ | デザイン重視、プレゼント用 |
| グラシン紙 | × | ×~○ (加工次第) |
×~○ (加工次第) |
本格派、型離れ重視(シリコン加工) |
| CSE紙 | × | ◎ | ◎ | コスパ重視、頻繁に作る、環境重視 |
| シリコーン | ○ | ◎ | ◎ | 経済的、繰り返し使いたい |
| ペットカップ | ○ | ◎ | ○ | 絶対油染みさせない、型不要 |
| アルミカップ | △ | ◎ | △ | レトロな雰囲気、熱伝導重視 |
気になる、マフィンカップの「安全性」
素材の解説に入る前に、食品に直接触れるカップの安全性について確認しておきましょう。大手メーカーの見解を紹介します。
パッケージ資材メーカー「天満紙器」の見解
直接食品に触れる容器の紙は食品衛生法に基づき「古紙や不純物の入る可能性のあるパルプを一切使用していません」と定められています。簡単に言うと「安心・安全」な紙を使ってカップを作っている。という事になります。 引用元:天満紙器
製紙メーカー「特種東海製紙」の見解
表面に合成樹脂が使用されている紙については、日本でもポジティブリスト※2法規制がスタートしました。それ以外の食品に触れる事を想定している紙は、日本製紙連合会の自主基準を指標にしている事が多いです。引用元:特種東海製紙
関連リンク:
日本製紙連合会自主基準(食品に接触することを意図した紙・板紙 of 自主基準について)
厚生労働省(食品用器具・容器包装のポジティブリスト制度について)
マフィンカップを素材別に徹底解説!
ここからは、現在市場に出回っているマフィンカップを素材別に詳しく解説します。それぞれの特徴を知り、自分の用途に合ったものを選びましょう。
1. 紙製(晒・未晒クラフト紙)|デザイン重視・プレゼントに
100円ショップなどで最もよく目にする、主流のタイプです。漂白した「晒(さらし)」と、素材感を活かしたブラウンの「未晒(みざらし)」があります。
晒クラフトって何?
晒クラフトの「晒」の意味は“漂白した”という意味。クラフト紙を白くしたもののことをいいます。薬品で漂白することで、強度が多少弱くはなりますが、ベースはクラフト紙であるため、上質紙などに比べると破れにくいのが特徴です。引用元:紙袋工房未晒クラフトって何?
一般的にクラフト紙と呼ばれ、色はブラウン。また「未晒(みざらし)」とは、“まだ晒していない(薬品などで紙を漂白していない)”という意味。つまり、加工されていない色合いの紙ということです。引用元:紙袋工房

紙製カップは、油染みを「味」として楽しむアメリカンスタイルのマフィンや、油分の少ない生地、すぐに食べる場合に適しています。プレゼントする場合は、耐油加工がされているか確認するのがコツです!
2. グラシン紙|本格派・型離れ重視(型が必要なタイプ)
半透明でシャリシャリとした質感の紙です。基本的には薄く、自立しないため焼き型(マフィン金属型など)に入れて生地を流し込んで使用します。
グラシン紙とは
グラシン(glassine)は、紙の種類。グラシン紙ともいう。
性質
・透明度が高く、光沢があり、滑らかである。
・耐油性・耐水性がある。
・酸性紙である。引用元:Wikipedia

お店のような高さを出した綺麗なマフィンを焼きたいなら、型+薄手ケースの組み合わせがおすすめ!お好みに合わせて、シリコン加工のものや、物理的加工だけで優れた耐油性を実現した日本製のケースを使い分けましょう。
3. CSE紙ケース|環境に優しく剥離性抜群・高コスパ
繊維が太く長い針葉樹を原料とし、薬品を使わずに破れにくい性質を持たせた、人にも自然にも優しい環境対応紙です。衛生的な中性紙で、高い保形性と剥離性を兼ね備えています。
繊維が太く長い針葉樹を材料とし、その破れにくい性質を利用した耐油性・耐水性・耐熱に優れた紙ケースです。使用材料は、蛍光塗料・重金属などは含有せず、焼却時に環境を壊すような物質も無いきわめて衛生的な中性紙です。これまでのケースには無い高い保形性をしめし、作業の際の剥離性にも優れています。引用元:木村アルミ箔株式会社
4. シリコーン|コスパ最強!繰り返し使える万能選手
お弁当のおかずカップとしてもおなじみの素材。ゴムのような柔軟性があり、ほとんどの素材にくっつかない優れた温度安定性を持っています。
シリコーンは耐熱性が高いというだけではなく、低い熱伝導率を持つ。そのため調理器具などで使用する場合、熱が伝わりにくいため、直接持ち手に対して熱が伝わることがない。最大の特性の一つでもある広範囲における温度安定性は、他のプラスチック素材では再現することが難しく、シリコーンがあらゆる産業で多用される理由の大きなものでもあります。優れた耐熱性から、お玉、パスタレードルといった調理器具に始まり、絶縁性があることから電子レンジで使用することができる圧力鍋なども登場している。引用元:i-maker シリコーンの特性と用途
5. ペットカップ(晒片艶クラフト、PET)|絶対に油染みさせない
カップの外側が紙で、内面にPET素材がラミネート加工された高機能カップです。金型を使用せずに単体での使用が可能で、焼成後の保形性にも優れています。
ペットカップは名称にもあるようにカップの素材にPETが使われています。カップの外側が紙で、内面がPET素材になっております。これはカップに強度を持たせることによって、金型を使用せずに、ペットカップ単体での使用が可能となっております。また焼いた後の、保形性もグラシンカップに比べて良いです。高温で焼くパンに対応できるようペットカップには、『耐熱性』がありオーブンでの使用ができ、レンジにも対応しています。また、調理パンで使用されるように『耐油性』『耐水性』を兼ね揃えているのです。引用元:天満紙器
6. アルミカップ|レトロな雰囲気・熱伝導率が高い
アルミニウム箔で作られた小型容器で、ホイルカップとも呼ばれます。水分 or 油分を一切通さない高い非通気性を誇り、熱伝導率に極めて優れています。
アルミカップはアルミニウム製の小型容器で、弁当に料理を詰める際の仕切りやオーブンでの焼き菓子の調理などに用いられる。アルミ箔の加工品であり、ホイルカップあるいはホイルケースともいう。アルミニウム製のため酸の強い食品を入れておくと腐食してしまい穴があいてしまうことがある。引用元:Wikipedia
その他注目素材|両面シリコン樹脂加工紙&高密度耐油紙&耐熱耐油紙
① 両面シリコン樹脂加工紙(アルテムなど)
紙の両面にシリコン樹脂コーティングを施した、非常に機能性の高いケースです。お菓子作りだけでなく、日々のお弁当作りや電子レンジでの温め直し、さらには蒸し料理までマルチに活躍してくれます。
両面シリコン樹脂コーティングだからはがれやすい
マフィンやカップケーキなどの焼き菓子、饅頭などの蒸し料理などはもちろん、電子レンジでの温めなおしにもご利用いただけます。かき揚げの調理にも具材がばらけずに揚げられます。お弁当用におかずカップとしてご利用いただくことも可能です。
引用元:amazon アルテム おかずカップ ベーキングカップ 9号

これ、私が普段のレシピ開発で主に使っている大本命のカップです!
油分が少ないヘルシーな生地でも、油分たっぷりのリッチな生地でも、本当にスルッと綺麗に剥がれて一切くっつきません。お菓子にもおかずにも使えてとにかく万能。これを選んでおけば間違いありませんよ!
↓こちらのアルテムのカップは、当ブログの大人気ヘルシーレシピでも大活躍しています。実際の使い心地や焼き上がりをぜひチェックしてみてくださいね!
② 高密度シリコン加工 耐油紙
●シリコン加工なので、お料理がくっつきにくく、使いやすい。調理がしやすいです。●耐油性があるので油に強く、水にも強いです。●お菓子作りにも大活躍。●盛り付けてそのまま電子レンジOK。●紙製なので燃えるゴミに出せます。●耐熱温度:250℃(20分)。●500枚入りのお徳用。家庭用、お弁当作り、業務用にもおすすめです。引用元:amazon アルファミック 耐熱カップ
③ 耐熱耐油紙
シリコン加工せずにパルプの物理的な加工で耐熱性、耐油性を発揮させた素材を使用。・電子レンジにもオーブンにも使えます。・日本製引用元:amazon ヒロカ産業 耐熱カップ ホワイト 9号

こちらもよく使っているお気に入りのカップ!本当に生地がくっつきません!深型8号、9号、深型長四角などバリエーションが豊富に売られているので、購入の際はサイズ選びだけ気を付けてくださいね。
↓こちらの高機能ケースは、米粉やお豆腐を使ったしっとりモチモチ系のマフィンレシピでも生地を傷つけず綺麗に剥がせるので大活躍しています!
さいごに|お悩み別 マフィンカップを選ぶ重要ポイント
国やメーカーによって様々な素材があり、細かく分類していくと紹介しきれないため、今回は主要な種類を解説しました。材質だけでなく、どのような加工がされているかで、焼き上がりの美しさや食べやすさは劇的に変わります!
作るときの状況や、あなたのお悩みに合わせて、最適なマフィンカップを選べるよう以下に4つのポイントをまとめました。
① 油脂多めの生地で作りたい方 ⇒ 【耐油性重視】
・シリコン加工されたグラシン紙
・CSE紙ケース
・ペットカップ
・高密度シリコン加工 耐油紙
・耐熱耐油紙
② 水分多めの生地やおかずカップとしても使いたい方 ⇒ 【耐水性重視】
・CSE紙ケース
・シリコーン
・ペットカップ
・アルミカップ
・両面シリコン樹脂加工紙
・高密度シリコン加工 耐油紙
③ 焼き型を使わずに手軽に作りたい方 ⇒ 【保形性(自立型)重視】
・紙製(自立型マフィンカップ)
・シリコーン
・ペットカップ(自立型)
・アルミカップ(自立型)
④ 生地がカップにつかず綺麗に食べたい方 ⇒ 【剥離性重視】
・シリコン加工されたグラシン紙
・CSE紙ケース
・ペットカップ
・両面シリコン樹脂加工紙
・高密度シリコン加工 耐油紙
・耐熱耐油紙
バターをたっぷり使うリッチなお菓子を作るシーン or 焼き型がないときなど、作るときの状況に合わせて相性の良い素材を使い分けるのが最もおすすめです。特に生地がツルンと取れやすい剥離性の高いカップは、ストレスなく最後まできれいに食べきることができるので、プレゼントした相手にもとても喜ばれますよ。
また、マフィンカップは大容量のものが多いため、「普段そんなに頻繁に焼かないかも……」と迷うこともあると思います。そんな時は、耐水・耐油性に優れ電子レンジも使える、お弁当のおかずカップや日常使いとマルチに兼用できるタイプから気軽に試してみてくださいね。
ぜひこの記事を参考に、あなたのお菓子作りのスタイルやお悩みにぴったり合う、最高のマフィンカップを見つけてみてください!















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